最近流行のDivXやXViDなどMPEG4系コーデックでビデオを保存しようというコーナーです。
MPEG2 -> MPEG4変換すれば、容量(ファイルサイズ)は8分の1くらいになります。
※CMと番組の前後をカットして動画をつなぎなおすと話が前後します。
ソニーVAIOのGigaPocket4.xビデオカプセルからMPEG2ファイルを作成する
方法は2つあります。1つ目は、ビデオエクスプローラーでMPEG2ファイルにしたい番組(ビデオカプセル)を選んで「書き出し」を使ってディスクに書き出します。
簡単ですが、制約があります・・・4Gバイト以上のサイズは書き出せない!!
4GByte以上というと、普通画質(4Mbps)では約180分、高画質(8Mbps)では約90分のサイズです。ちょっとした特番や映画を録画すると4ギガバイトを超えてしまいます。
2つ目の方法で4Gバイトの制約がなくなります。「ビデオカプセルダビングツール」を使います。
この方法なら目的の番組も簡単に探せるし、複数の番組をまとめてディスクに書き出せるので非常に便利です。
どちらの方法でも、番組のMPEGファイル(拡張子.mpg)と付属ファイルが3つ出来上がります。
3つの付属ファイルうち、拡張子がSDBのファイルには番組のタイトルなどの情報が入って いますので、取っておくと後で「ばぶまん」や「ムービーセーバー」で使えるので便利です。
ソニーバイオのGigaPocket LEと5.xの場合
VAIO-WのGigaPocket LEの場合、d:\gigapocket\の中にMPEGファイルがそのまま入って います。そのままコピーすれば使えます。
GigaPocket 5.xの場合、d:\gigapocket5\にそのままMPEGファイルが入って いるようです。電気屋でちょこっと最新バイオのディスクの中をのぞかせてもらいました。
MPEG2ファイルをMPEG4にエンコード(変換)する
本題です。「TMPGEnc」を使用します。MPEG4コーデックは(とりあえず)DivXで説明します。
MPEG4系コーデックでは他にMS-MPEG4, XViD,
XDVがあります。
MPEG4ではないのですが、最近MicrosoftがWindows
Media Video 9というのを出しました。ちょっと使ってみたところ、DivXに匹敵する画質でした。
TMPGEncの設定
まず、サイズを設定します。
MPEG2の元のサイズは720x544ですが・・・720x480という説もありますが縦横比的には前者ではないかと・・・そのサイズのままMPEG4にするとペンティアム3クラスのCPUでは重くて再生できません。
ですので半分にリサイズするのがベターかと思われます(ペンティアム4の場合は必要ないかも)
映像ソース、音声ソースでMPEG2ファイルを開いたら、「設定」ボタンを押します。
サイズの設定
「ビデオ」タブで作成する縦横サイズを指定します。720x544の半分は360x272ですが、MPEGは16の倍数のサイズでないといけないので352x272にします。
「ビデオ詳細」タブで画像の配置方法を指定します。「画像中心に表示」を選び、「ビデオ」タブで指定したのと同じ352x272を選びます。
また、仮面ライダー555などのように横長の場合、352x224良いかと。
※03/10/14 最近は、ハードウェアデコーダのMediaWizのおかげでCPUパワーを気にする必要がなくなりました。なのでリサイズせずにフルサイズ(720x544)でエンコードして います。
クリップ枠の設定
次に「ビデオ詳細」タブのクリップ枠をダブルクリックして設定画面を開きます。上下・左右の削る枠をピクセルで設定します。
左右ですが、8ピクセルづつに設定します。塗りつぶしはチェックなし。(720 - 8 x 2) / 2 = 704 / 2 =
352で丁度良くなります。横が2, 3ピクセル削れますがあきらめます。
上下ですが、272ピクセルのときはゼロに、224ピクセルのときは48ピクセルづつに設定します。塗りつぶしはチェックなし。(544 - 48 x 2) /
2 = 448 / 2 = 224で丁度良くなります。上下に4ピクセルほど黒枠が残りますが、16の倍数にするにはこれ以上削れません。
インターレース解除の設定
MPEG2の場合、横のラインで奇数・偶数番目を交互に表示するインターレースモードで録画されて いる場合があります。テレビを録画するとたいて いそうなります。
インターレースをパソコンで再生すると奇数・偶数ラインを同時に表示するため、横方向に激しく動くシーンで格子状に乱れます。
これを回避するために「インターレース解除」の設定を行います。何種類か選べますが、プレビューで見れるので格子状の乱れが出にくいのを選ぶといいで しょう。
(ソニーバイオの場合、この格子状の乱れが出ないのが売り文句だったのですが・・・実際2002年の夏ごろまでは出て いなかったのですが、なぜか今は出て います。。。Windowsのアップデートでどこかがおかしくなったのかも。)
その他ノイズ修正などの設定
この辺はCPUパワーと相談することになります。
「ゴースト除去」はあまりエンコード時間に影響しないのでつけると良いで しょう。最近はゴーストを除去して録画してくれるMPEG2ボードもあるので、その場合は必要ないで しょう。
「ノイズ除去」はエンコード時間が倍くらいになります。ただノイズがないと圧縮率も良くなり、ビットレート固定のときは画質向上につながります。時間がかかっても良いならチェックしておくと良いで しょう。
ソース範囲の設定
CMをカットしたり番組の前後をカットするときに使います。詳しくは「TV番組を編集する・・・CMと番組の前後をカットして動画をつなぎなおす」を見てください。
設定が終わったら「OK」ボタンを押して終わります。
AVIファイルに出力
エンコードをするにはメニューのファイル(F)から・・・1づつのときは「ファイルに出力 -
AVIファイル」を・・・複数まとめてエンコードしたいときは「現在のプロジェクトをバッチバッチリストに追加(A) - AVIファイル」を選びます。
作成するAVIファイル名を指定し、「映像を出力」「音声を出力」にチェックがあるのを確認します。
「映像を出力」のところで「設定」ボタンを押すと動画エンコーダの設定に、「音声を出力」のところで「設定」ボタンを押すと音声エンコーダの設定になります。
音声エンコーダの設定
無難にMP3が良いと思われます。MediaPlayer7を入れるとMP3エンコードができるようになるようです(時々WindowsUpdateを行うとエンコードできなくなることがあります・・・謎)
24Kbps 22KHzあたりにセットするといいで しょう。
動画エンコーダの設定
Microsoft
MPEG4だとどのPCでも再生できるので無難なのですが、DivXとかに比べるとブロックノイズの出方がきついです。高ビットレートにしてブロックノイズが出ないようにするとDivXとあまり変わらないのですがファイルサイズがでかくなります。
DivXだと再生するPCにもインストールする必要があるのですが、低ビットレートのときにきれいに圧縮できます。色などを減らしてブロックノイズを抑えて いるようです。
DivXの設定
ここではビットレートを指定する方法を説明します。
5.0.4からビットレート指定ができなくなったのですが、「profiles」タブの「choose your
profile」のチェックをはずすと指定できるようになります。
ビットレートですがMPEG2を半分にする場合(352x272または352x224)は、600Kbpsか900Kbpsが丁度良いで しょう。
600Kbps・・・アニメ用。
動きが緩やかなアニメ。あまり重要でない(画質を気にしない)アニメ。
900Kbps・・・ドラマ・特撮用。動きが激しいアニメ。好きなアニメ。
特撮などは炎や爆発などエンコーダ泣かせのシーンが多いです。600Kbpsだとまずブロックノイズが出ます。また、動きが激しいアニメ・・・最近のではガンダムSEEDやワンピース・・・も900Kbpsが良いです。
1-passかn-passか
n-passだと1-passのn倍かかるので1-passがお勧めです。ただ指定したビットレートでどうしてもブロックノイズが目立つときはn-passを使って います。
あと、古いビデオをMPEG4に変換するときはn-Passが必須です。元ソースの画質が悪いのでビットレートを上げたくないのですが、画質が悪いのでノイズで圧縮率も落ちるというジレンマに・・・・。
その他設定
どこまで効果がわるのかわからないのですが、心理圧縮・・・「General Parameters」タブの「Psychovisual
Enhancements」にチェックを付けて「Light」にして います。エンコードが1.3倍くらい余計にかかるかも。
大雑把ですが、以上がMPEG2 -> MPEG4の手順です。
一気に書いて日本語になって いなかったり図がなくてわからないところもあるので、ちょこちょこ直して行きたいと思います。