Sony Readerを使い始めてからは片づけのためではなく読むための自炊をするようになり、いろいろ試しているので現時点でのまとめ。
小説のスキャン方法
文字なのでグレースケールスキャンをする。白黒だとOCR認識率が落ちるので。
なぜか小説の紙は黄色っぽいのが多いので紙の色が出ないよう、下記のスキャンオプションで調整。
・イメージオプションで青を強調するか赤を飛ばすように設定。
赤を飛ばすと薄めの画像になるので青強調のほうが良い感じ。
ほんとはどれか青だけでスキャンってのがほしい。
・それでも紙の色がスキャンされる場合は明るさを増やして消えるようにする。
Sony Readerで読みやすいファイルの作成方法
サンプル画像は文庫。早川書房 ベルガリアード物語5 デイヴィット・エディングス著 598画像
元が文庫本なので用紙あたりの文字サイズが大きいので自炊向き。
1.JPEG画像をReader用サイズにしたePubファイル・・・66MB
一番見やすいので、読むときはこの形式で保存している。
画像ファイルなので検索はできない。サイズは大きい。
ChainLPという、ZIP圧縮したJPEGファイルをePubに変換してくれる優れものソフトを使用して作成。
自動でReaderに最適化したサイズ(584 x 754pix)にリサイズしてくれる。
Readerの画像圧縮ロジックが貧弱で、Readerに圧縮させると画像がガタガタになって見れたものではない。
さらに余白を削ってくれたり、ガンマ補正をしてくれる。
2.PDFにした画像をOCRで変換したファイル・・・11MB
検索ができて見やすくてサイズも小さい。字が薄いのは元画像(スキャン)が悪いのかも。
元の画像を高圧縮で背景として残し、似たフォントを上に重ねている(らしい)。
なぜかReaderでは1ページめくるのに10秒~1分かかってしまい、使い物にならない。
後ろのページにいくほど遅くなるのかも・・・1度はまったく動かなくなりリセット。
3.読んでココでテキストPDFに変換したファイル・・・3.3MB
検索ができるがフォントが読みづらい。サイズは小さい。
フォントを明朝に変更すると読みやすくなるが、ページ送りが遅くなる。どうもAdbe Acrobat 9で保存するとReaderで使えなくなるらしい。
※2011/7/17追記
PDF Ver.1.7で保存しているせいでした。Ver.1.5, 1.6ならReaderで読めました。
読んでココはバッチ処理ができない上に1回あたり500ページしか処理できないので作成が大変。1冊20分くらいかかるので寝ている間にいっぱい処理させたいのに。
500ページ以上ある本は複数回に分けて作成してAcrobatでマージする。マージだけならReaderで読めるファイルになるみたい。
新書・ハードカバーの場合
サンプル画像は新書(?) 講談社 化物語 下 西尾維新著 411画像
新書・ハードカバーは文庫よりは字が小さくなるが、不便は感じない。
1.JPEG画像をReader用サイズにしたePubファイル・・・34.5MB
2.PDFにした画像をOCRで変換したファイル・・・10.8MB
薄いのは元画像がいけないかなと。
3.読んでココでテキストPDFに変換したファイル・・・3.3MB
まとめ
読むのはChainLPで作ったファイルが良いみたい。600ページの文庫で60MBオーバーになるので読んだら消さないといけない。
読んでココのPDFファイルは読み終わったあと検索したいものを変換してReaderに入れておくのにいいかも。
例)京極堂シリーズで「この人ってどこで出てきたっけ?」というときに1000ページ以上ある本を何冊も読み返さなくて済むかも・・・京極堂の新刊が出たら、京極堂シリーズの自炊を考えようかと。
販売されている電子書籍は絶版のものが多く、だいたいがブックオフで105円で売っている。
新刊でも定価の半額になっていて、しょっちゅう50%オフセールをしているので定価の25%で買える。
また、表紙の傷具合で値段を決めているみたいで最新刊でも105円のときがある。
先日は宮部みゆきの小暮写眞館を105円で買えた。